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let me speak of love, roxanne

   
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いきる

高校時代の友人の、お通夜に行ってきた。砂雄との旅行から帰ってきて、すぐまた家を出て斎場に向かった。
思ったとおりだった。実感は、ないままだ。

線香と、焼香、二回列に並んだ。意味のわからないくらい大人数がそこにはいて、ゆっくりとゆっくりと、一歩ずつ彼女の遺影に近づいていく。
一歩前に進と、実感は逆に、薄れていくような気がした。もう一歩進むと、今度は実感がそこにいる人すべてを丸め込んだような気がしてきて、もう一歩進むとやっぱりどうも信じられない、と思えてきた。
棺の中の彼女は、きれいだった。
口紅が色白の頬に映えて、でも、人形のように見えた。本当にこれ彼女なんだろうか、と一瞬疑った。私が知っている彼女は、こんなに色白じゃなくて(色白ではあったけれど、こんなにじゃなかった)頬はいつも上気していたし、目を、閉じてはいなかった。
もう笑ってくれないんだ、と思うと、少し涙が滲んだ。けれど、泣きはしなかった。泣ききれなかった。なぜだか、泣いては申し訳ないという気がしてしまったし、泣くには、自分の中で消化しすぎていた。彼女の、死を。

泣かないとだめなのかな、とちょっと思って、そんなことないだろうと思いなおした。智美はそんな湿っぽいのはきっと好きじゃない。でも、もし彼女が友人の死に向き合ったら、きっとあの子は泣いただろう。そういう子だった。

私は泣かない。けど、悲しくないわけでもどうでもいいわけでもない。泣く代わりに、受け止めたよ。
彼女が教えてくれた「生きる」意味は、私の中で生きてる。

| 日々 | 16:26 | comments(0) |
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